書き続けること、それは才能の証明~税理士がブログを書くこと~

「文章を書く才能がないから」「周りから評価されないから」そんな風にブログの継続を諦めかけたことはありませんか?

私は何度も諦めました。でも、もしかしたら、その考え方は間違っているかもしれません。

『生きのびるための事務』という本の中で、坂口恭平氏は、「才能とは何か」「評価とは何か」について、新しい視点を提示しています。その視点を通して、ブログを書き続けることの意味、そして税理士としての成長について考えてみます。

才能とは、好きなことを続けられること

私を含め多くの人が「才能」とは特別な能力のことだと捉えがちではないでしょうか。

しかし実はそうではありません。才能とは、「いつまでも楽しく好きなことを続けられること」なのです。本書では下記のように述べています。

<才能>ってなんのことだと思います?
いや、分からない。
例えば、私は<才能>があるように見えますか?
ジムは<才能>に溢れてるよ、毎日書き続けているからね。
<才能>っていうのはそれだけです。いつまでも楽しく好きなことを、続けられる=<才能>があるってだけです。

ブログを書くことが好きなら、それがその人の才能です。

たとえ文章を書くのが苦手でも、誰かに認められなくても、書き続けること自体が才能の証明なのです。

評価は気にしない、自分の「好き」を信じる

「せっかく時間をかけて書いたブログなのだから評価されたい」誰もがそう考えるのではないでしょうか。

ブログを書くと他者からの評価がどうしても気になってしまいます。しかし本書にあるように、ブログを書き続ける上で、他者の評価は必要ありません。評価は人それぞれであり、その評価に引っ張られてモチベーションを下げてしまうこともあるものです。

大切なのは、自分がブログを書くことを心から楽しんでいるかどうかです。「好き」という気持ちこそが、自分を突き動かし、継続へと導く原動力となるのです。

<自信>なんか全く不要です。ただ楽しく書き続けています。それが重要なんです。<好き>は<自信>を凌駕する。<自信>はなくなると作業が止まりますが、<好き> は止まりません。つまり、<事務>の世界で確認することはただ一つ、あなたが継続していきたいことが、本当に<好き>かどうかです。<好き>で作業を継続している者は、<失敗>なんか問う必要もありません。<失敗>は他者が下す評価です。他者は無責任に、安直に<失敗>を口にします。そんな評価は無視するに限ります。

<評価>は見る人によって違いますし、日によっても変わっていきます。他者の<評価>で気分が変わってしまっては、継続して筆を進められません。いつか筆を折ってしまいます。ダメな時も良い時も、自分の<事務>を<評価>するんです。

あなたは自分が作ったものが素晴らしいのか、自分に作家としての<才能>があるかどうか、分からないんです。だからこそ人の意見に引っ張られてしまいます。人は分からないってことに恐怖を覚え、その恐怖を取り除きたくなります。 でも仕事の本当の<評価>なんて時間が経たないと分かりません。 人からなんと言われようと、継続していくことが重要です。

 

書き続けることで見えてくるもの

他者の「評価」を気にせず、自分の「好き」を信じてブログを書き続けると何が見えてくるのでしょうか。

それは、書き続けることを通じて税理士としての知識や経験を深め、新たな発見をすることがあるかもしれません。他者の評価を気にしないことにより自分だけの視点や考え方を形作る貴重な財産となり得るのではないでしょうか。この積み重ねが、他の税理士とは一線を画す存在へと成長させるのではと思います。

ブログはあくまでも自分のためのものです。誰かに評価されるためではなく、自分が書きたいことを自由に表現し、楽しみながら書き続けることが大切です。

『生きのびるための事務』でも述べられているように、「好き」という気持ちがあれば、文章の才能や評価は関係ありません。ブログを書き続けること自体が、才能の証明であり、税理士としての成長の証になると思います。