ご自宅の固定資産税合ってます?固定資産の縦覧をしてきました。そして、改善のお願い。
こんにちは、栃木のふたり税理士伊沢です。
早速ですが、
ご自宅の固定資産税が合ってるか、確認したことありますか?
・・・無い?
ですよね、ほとんどの方がそうだと思います。
「評価額」を気にしてみる
せっかくなので、お手元にある「固定資産税納税通知書」を見てください。
そこには、主に
- ご自宅にかかる税額
- ご自宅の所在地や建築年、床面積などの情報
- ご自宅の評価額
が載っています。
ちゃんと所在地や建築年が合っているから、問題ない・・・納付する・・
ですか?
これで納付していいんですか?
わたしは、ここが気になります。
「評価額」!
この「評価額」とは、固定資産税を計算する「もと」となるもの。
ご自宅の購入金額じゃないんです。
じゃあ、いったい「誰が」「どのように」評価したもの?
「誰が」、それは市区町村。
「どのように」、・・・不明。
なので、さっそく、市区町村役場に行って聞いてきました。
市区町村役場に聞いてみた。納得して納税?
「うちの固定資産税、どのように評価したのか知りたいんです。明細見せてもらえますか?」
・・・? 見せられない?
そう、見せてもらえませんでした。
窓口担当者の方がおっしゃるには、
- 家屋の材質や床面積など諸々の事情を考慮し、国の基準に従って「評価額」を計算している。
- 個々人の評価明細を見せることはできない。
とのこと。
そうですか、承知しました、帰ります。
とは、いきません!
どのように評価されたのか、納税者本人がその明細を見れないのは腑に落ちません。
また、評価額を計算するのは人間です。もしかしたら間違っていることがあるかもしれない。
そこらへんが明らかにならないのに、納得して納税ができるのでしょうか?
固定資産の縦覧をしてみた。適正を確認!?
しょうがないので、次の手として「固定資産の縦覧(じゅうらん)」をお願いしました。
固定資産の縦覧とは、
縦覧台帳を見て、自分の家屋と他の方の家屋の評価額を比較し、自分の家屋の評価額が適正であるかを確認する制度
さっそく縦覧台帳をみると、そこには自分の家屋をはじめ、地域の家屋の評価額が載っています。
そこから、自分のと建築年や床面積などが同じようなものを見つけ、これと比較。
そして金額に大差が無いようなら、「評価額が合っている」と確認できま・・
せんっ!!
これじゃ、適正なのか確認できないデスッ!
たとえ建築年や床面積が似通ったものがあっても、評価額は、その他諸々の事情を考慮して算出するもの。
それなのに「縦覧」して比較するこの方法は、あまりにも大雑把すぎます。
これで自宅の評価額が「適正である」とは判断できません。
周りの評価額を見て、なんとな~く「合ってるかもね」程度の確認にとどまります。
また、もう一点気になる事が・・・
「縦覧」すると、近所のお宅の評価額が見れます。
さすがに所有者は載ってないけど、所在地から予想できちゃう。
これって「個人情報の保護」は?
まとめ
「固定資産の縦覧」では、自分の固定資産税が本当に合っているのか確認ができません。
そんな、遠回り、かつ、不明瞭な方法ではなく
個々人の評価明細の開示をお願いします。
「適正」を確認するには、これに尽きます。
【編集後記】
息子が通う保育園では、泥だらけになるほど遊ばせてくれます。
自分ではなかなかそこまで思いきって遊ばせてあげられないので、
いい経験させてもらってます。
ただし、洗濯が大変。「ウタマロ石けん」の消費スピード速すぎ・・・