時間はお金よりも大切?税理士とお客様が時間を大事にすること

森博嗣氏の著書『静かに生きて考える』では、こんな言葉が記されています。

お金よりも明らかに大事なものは時間だが、こちらは平均すると、若い人ほど沢山持っている。

私たちは、お金を稼ぐために、多くの時間を費やしています。しかし、稼いだお金で時間を買うことはできません。 人生の限られた時間を共に歩むお客様をサポートする税理士として、改めて「時間」という資産の価値を見つめ直す必要があると感じています。

 

税理士業務における時間価値の最大化

税理士業務は、数字を扱うだけの仕事ではありません。

それは、お客様の事業の発展、そして人生設計全体をサポートする重要な役割を担っています。質の高いサービスを提供し、お客様の期待に応えるためには、時間の使い方を最適化し、その価値を最大化することが求められます。

森氏は、時間の浪費について以下のように述べています。

たとえば、安い商品目当てで行列に並んだりする人がいるけれど、これはお金に対しては倹約していても、時間を浪費している。

税理士業務においても、非効率な作業や無駄な時間があれば、それは貴重な資源の浪費に繋がります。

例えば、手書きの帳簿や紙の書類でのやり取りは、入力ミスや紛失のリスクがあり、時間も手間もかかります。 最新のITツールやクラウドサービスを導入することで、これらのリスクを軽減し、業務効率を大幅に向上させることが期待できます。

もちろん、新しいツールやサービスを導入するには初期費用がかかりますが、長い目で見れば、それは決して無駄な出費ではありません。むしろ、時間という貴重な資源を節約し、より高度な業務に集中できる環境を手に入れるための投資と言えるでしょう。

また、お客様とのコミュニケーションにおいても、時間の価値を意識することが重要です。

例えば、対面での面談だけでなく、チャットやオンラインミーティングツールを活用することで、移動時間や待ち時間を削減できます。また、お客様の都合に合わせて柔軟にコミュニケーションを取ることが可能になります。

 

共に時間という資産を活かすこと

税理士自らが「時間」の価値を意識することで、お客様にも、時間というかけがえのない資産を最大限に活用していただくという発想ができます。

森氏は、時間とお金について以下のように述べています。

時間もお金も、どちらもそれを持っている人の可能性を高めるものだ。

事業においても、時間管理は資金管理と同様に重要です。

税理士が時間を大切にすることで、お客様が事業成長に集中できる環境づくりをお手伝いすることにつながると考えます。具体的には、業務効率化や生産性向上のためのサポート、時間管理に関するアドバイスなどを提供することが可能になります。

森氏は、時間の使い方について以下のように述べています。

年寄りになってから、多くの人が「あの頃やっておけば良かった」と後悔するのは、若いときに無駄遣いした時間のことである。

税務・財務の専門家として、お客様のライフプラン実現をサポートするだけでなく、人生における時間の使い方についても共に考えることができたらと思います。

そうすることで、将来の目標達成に向けて、時間の使い方を見直し、より充実した人生を送るためのお手伝いをすることになり、お客様が豊かな人生を送るための選択肢を広げ、後悔のない選択をサポートができるのではないかと思います。

森氏は、人生の時間について以下のように述べています。

たとえ、思っていたよりも持ち時間が短く、道半ばで終わったとしても、それはそれで充実した人生といえるだろう。目標に向かって自分の信じる道を進んでいる人は、最初から終わりを覚悟しているはずだ。

私は、お客様と共に成長し、豊かな未来を創造していくことを目指しています。そのためには、時間という貴重な資産を共に大切にし、最大限に活かしていくことが重要です。

森博嗣氏の言葉から、私たちが日々忘れがちな「時間」の価値を改めて認識し、税理士業務への取り組み方を見つめ直しました。これからも、時間という資産を最大限に活かし、お客様と共に成長し続けたいと考えています。